春の訪れを報せる梅の花! 花見の始まり&福岡市内の穴場スポット2選


深紅の梅

梅の花を見ると、ようやく春が来たかなと嬉しくなりませんか? 白梅や紅梅など、淡い色のお花たち。可憐なお花は香りもいいので、梅園を歩くだけで、楽しくなりますね。お花見と言えば、桜を思い浮かべる人が多いと思いますが、昔は桜より梅が人気だったとのこと。花見の起源を探ります。まだ間に合う、福岡市内で気軽に行ける観梅のスポットもご紹介。

花、香りや実も楽しめる梅

梅は中国原産のバラ科サクラ属の落葉高木。中国から薬用として日本へ来たと言われています。大きく2種類に分類。花も実も楽しめるのが「実梅」。梅干しで有名な南高梅が代表種です。観賞用なのが「花梅」。300種類以上の品種があります。桃色、紅色、白や青白色など色もさまざま。花や香りだけでなく、実を楽しめるのがいいですよね。

桜より梅が人気だった奈良時代

美しく、香立つ梅の花は奈良時代の貴族の間で愛されてました。万葉集の中に、「としのはに、はるのきたらば、かくしこそ、うめをかざして、たのしくのまめ」という和歌があります。 意味は、「毎年、春がやってきたら、このように梅を髪にさして楽しく飲みましょう」という意味です。 貴族を中心に、梅を見ながら歌を詠んでいたのが、梅の花を観る原型のようです。 優雅ですよね!

福岡市内の穴場スポット

福岡では、太宰府天満宮が有名ですが、福岡市内にも気軽に梅を観れる場所があります。舞鶴公園と平尾山荘をご紹介します。

福岡市民の憩いの場である舞鶴公園

園内には約300本の梅があります。1月下旬から3月まで品種ごとに開花。特に2月は多くの人が訪れます。毎年2月末に「梅まつり」が行われ、梅が枝餅の露店もでますよ。 2021年は残念ながら、梅まつりは中止になりましたが、来年に期待したいですね。 

白や桃色の梅もいいですが、深紅の梅もきれいです。小ぶりの花はかわいいですね。八重咲きの梅は豪華!

少し高い所から見た梅園。梅の花は淡い色をしているので、写真が今一なのでが残念! 高台に展望台があります。少しきつい階段を登ると、福岡タワーやヤフオクドームなど福岡市街が見渡せますよ。

舞鶴公園 地図  

勤王運動を陰で支えた平尾山荘

平尾山荘の周りには約100本の梅の木があります。幕末の女流歌人である野村望東尼(のむらぼうとうに)が隠居した家。勤王運動を陰で支えるため、平野国臣など志士達の集会所として、平尾山荘を提供。また、高杉晋作をかくまっていた場所です。

敷地内に草庵、資料展示室、銅像や野村望東尼の歌碑などがあります。 せっかくなので、梅を楽しみながら、幕末時代にタイムスリップするのもいいですね。

平尾山荘 地図 

梅の花を観に行こう!

いち早く春の訪れをしらせる梅の花は1月下旬から5月上旬まで、日本列島を北上します。 福岡では1月下旬ら3月まで梅の花が咲きます。少しづつ暖かくなる春、梅を観に散策してみませんか?


カテゴリ: 日本の旅文化 

執筆者のプロフィール

執筆者:立花みゆ

最初の海外旅行はニューカレドニア
帰りの飛行機はダブルブッキング
シンガポール経由で帰る羽目に...

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