
かわいい水玉模様が印象的な草間彌生の作品。草間彌生の屋外彫刻第1号は福岡市美術館前にあります。福岡市美術館は福岡市民のオアシスとして親しまれている大濠公園内。大濠周辺にはインカ・ショニバレ、キース・ヘリングやクレメント・ミドモアの彫刻など。散策しながらアートのあるまちづくりを楽しみませんか?
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草間彌生の屋外彫刻第1号「南瓜」
福岡市美術館前にある黄色い「南瓜」の彫刻。当初天神の福岡銀行前にありました。草間彌生の屋外彫刻第1号になります。

香川県の直島にある南瓜の彫刻の方がよく知られているかもしれません。実は同じ年に作られています。

前衛彫刻家、画家であり小説家でもある草間彌生。統合失調症による幻聴や幻覚から逃れるため絵を書き始めたとのこと。10歳から水玉と網模様の幻想的な絵を描いていました。1957年渡米、鏡や電飾を使った環境彫刻やボディ・ペインティングを制作。1973年帰国、1994年から野外彫刻に取り組んでいます。

あいれふ(福岡市健康づくりセンター)前にも草間彌生の作品があります。水玉の帽子。

白に赤い水玉、赤に白い水玉、青に白い水玉模様の3つの帽子が並んでいます。かわいいですね!
2021年新登場「ウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ」
福岡市美術館のまわりにはさまざまな彫刻があります。2021年登場したのがウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ。ナイジェリアにルーツを持つ英国在住の現代美術作家インカ・ショニバレの作品です。

アフリカプリントを基にデザイン。布が風に波うっているよう、しなやかさと強さが表現されています。色が鮮やかですね。高さは7mあります。
躍動感あふれる「三日月と鐘の上を飛ぶ野うさぎ」
イギリスの彫刻家バリー・フラナガンの作品です。バリー・フラナガンは野ウサギのブロンズ像で有名です。今にも野うさぎが飛んでいきそう! 躍動感が見事です。福岡の百道にもバリー・フラナガンの作品「ミラー・ニジンスキー」があります。

ジャコモ・マンズー 作「恋人たち」、 アンソニー・カロ作「驚きの平面」、木内克作 「エーゲ海に捧ぐ」やエミリオ・グレコ作「スケートをする女」など。美術館のまわりを見てまわるのも楽しいですね。
驚きの平面 エーゲ海に捧ぐ スケートをする女 恋人たち
赤い犬が目立つ「無題」
キース・ヘリングの作品「無題」はあいれふの入り口にあります。大きな赤い犬。色鮮やかですね。

キース・ヘリングはストリートアートやグラフィティアートの先駆者と言われいてます。シンプルで大胆な色使いが特徴。アメリカニューヨークの地下鉄構内のパブリックアートがはじまりです。黒い広告版に白いチョークで描いたアート。犬とUFOを題材にした作品が多くあります。
力強い「スウィング」
スウィングは荒戸交差点近く歩道のど真ん中にあります。クレメント・ミドモアの作品。クレメント・ミドモアはオーストラリア・メルボルン生まれの彫刻家です。アメリカニューヨークに移住し、抽象表現とミニマリズム主義の力強い作品を制作。

まとめ
草間彌生の屋外彫刻第1号のほか、バリー・フラナガン、キース・ヘリングやインカ・ショニバレなどさまざまな屋外彫刻があります。まちを歩きながら素敵なアートを探しましょう!