坂本龍馬の夢と希望に思いをはせて|長崎の旅


坂本龍馬像

幕末の英雄である坂本龍馬の出身地は高知県。だけど坂本龍馬と長崎は深い関係があります。「長崎はわしの希望じゃ」と長崎への熱い思いを語った坂本龍馬。長崎らしい坂段が続く歴史探訪路を歩いてみませんか? 坂本龍馬の夢と希望が見えてきますよ。

坂本龍馬はなぜ長崎と関係があるの?

幕末の志士である坂本龍馬は土佐藩の商家に生まれました。江戸で剣術や砲術を学んだ後、土佐勤王党に加盟します。しかし土佐を脱藩。幕臣・勝海舟のもとで航海術を学びます。

坂本龍馬像
坂本龍馬像

長崎で日本最初の商社と言われる「亀山社中」を創設しました。薩長同盟の締結に尽力。しかし「世界の海援隊を作る」という夢半ば33歳の時に暗殺されました。

坂本龍馬ゆかりの地をさるく

「さるく」とは「まちをぶらぶら歩く」という長崎弁です。モデルコースは「さるくコース1:龍馬が見上げた長崎の空」。風頭公園を出発して坂本龍馬像、文学碑、亀山社中記念館、龍馬通り、若宮稲荷神社から寺町通りに下りるコースです。マップを手に入れ歩きましょう! 初めに風頭公園にある坂本龍馬像からたどっていきます。

さるくマップ
ホテル矢太樓で入手した「さるくマップ」

マップは長崎さるくHPからダウンロードできます。

坂本龍馬像

腕組みをして長崎港の方を見ている坂本龍馬はかっこいいですね。視線の先は何が映っているのでしょうか。

坂本龍馬像
坂本龍馬像

坂本龍馬像は日本全国にあります。高知県、北海道函館市、東京都品川区や京都市など。風頭公園の像は日本に数ある龍馬像の中で最も本人に似ているとか?

後ろ姿も立派ですね。

坂本龍馬像
坂本龍馬の後ろ姿

風頭公園は風頭山の山頂にあります。春にハタ揚げ大会が開かれることで有名。公園から長崎港や市街地が一望できます。

景色
素晴らしい景色

文学碑

坂本龍馬像の側に文学碑。司馬遼太郎の歴史小説「竜馬がゆく」の一節が刻まれています。「長崎はわしの希望じゃ。やがて日本回天の足場になる」 (竜馬がゆくの怒涛篇・希望の賞の冒頭の一節)

文学碑
文学碑

坂本龍馬は1865年に薩摩から船で長崎港に入ります。船上で明治政府の名外務大臣になる陸奥宗光(陽之助)に語りかけたシーン。坂本龍馬の長崎への強い思いが伝わってきますね。

「竜馬がゆく」は司馬遼太郎の代表作。産経新聞夕刊に昭和37年6月から41年5月まで4年間連載されました。常に前向きで逆境に負けない坂本龍馬と長崎の強い絆が感じられます。

龍馬通り

坂本龍馬や同志たちが歩いた「龍馬通り」。 風頭公園から寺町通りへ続く小径。 龍馬の胸像が迎えてくれます。

龍馬通り
龍馬通り 

長崎らしい坂道や階段、斜面に建つ家々。山の斜面のたくさんの家に驚きます。

龍馬通りの途中
標識に沿って散策

若宮稲荷神社

坂本龍馬や同志たちが参拝した「若宮稲荷神社」。長崎一の稲荷神社と言われています。境内には坂本龍馬の原像がありますよ。記念に龍馬御守を買うのもいいですね。

若宮稲荷神社
若宮稲荷神社

若宮稲荷神社は「竹ン芸」が有名。白狐に扮した人が妙技を披露します。

亀山社中資料展示場

坂本龍馬や亀山社中などに関する写真や手紙の写しなどの展示があります。竜馬ファンに人気の資料展示場。土日祝のみ開いています。

亀山社中資料展示場
亀山社中資料展示場

亀山社中記念館

「亀山社中」 は坂本龍馬が設立した日本で最初の商社。外国との貿易会社を兼ねた政治結社と言われています。貿易の後ろ盾となったのはイギリス人トーマス・グラバー。長崎の観光地として有名なグラバー邸はトーマス・グラバーの住居でした。

亀谷社中記念館
亀谷社中記念館

亀山社中記念館は2009年亀山社中の跡に復元。母屋には3つの部屋と土間があります。坂本龍馬は10畳座敷の柱にもたれかかって座っていたと伝えられています。縁側からは長崎の街と港が一望。

坂本龍馬が愛用していたブーツ像

坂本龍馬のトレードマークである「ぶーつ」の像。日本人で最初にブーツを履いたのが坂本龍馬と言われています。

坂本龍馬のぶーつ像
坂本龍馬のぶーつ像

坂本龍馬のブーツはトンプソン靴店で買ったものではないか、いやグラバーさんからもらったものではないかと諸説あります。「ぶーつ像」は見るだけでなく、実際に履いて長崎の街並みを見下ろせますよ。

風情ある寺町通りを散策

風頭公園から下りてくると深崇寺と禅林寺の間に着きます。さるくコースのゴール。ここから眼鏡橋を目指し、石畳や石段など風情ある寺町通りを散策します。

龍馬通り
龍馬通り

寺町通りには2社14寺がほぼ一列に並んでいます。長崎のお寺と言えば寺町通りにある崇福寺や興福寺が有名。多くが1,600年代に建立。江戸時代に禁教とされたキリシタンではないことを示すためお寺が建立されたと言われています。

三宝寺
三宝寺

三宝寺の山門は重厚な鉄飾り。元長崎代官屋敷の表門を移築したと言われています。

浄安寺
浄安寺

浄安寺の山門は二階建て。上に梵鐘があるめずらしい造り。境内には聖徳太子八歳の時の作と伝えられる薬師如来像が祀られています。

興福寺は日本最古の唐寺。明国の僧である真円が1620年に開山しました。隠元禅師が興福寺におもむいた際、インゲン豆やごま豆腐などを伝えたことが有名ですね。土日に檀家さんの所有書5,000冊を集めた図書室が開かれます。

日本一のアーチ式石橋の眼鏡橋へ

長崎中通り商店街を歩き眼鏡橋へ向かいます。眼鏡橋は日本一のアーチ式石橋とし有名です。1634年興福寺の黙子如定禅師が架設。川面に映る形が眼鏡に似ていることから眼鏡橋と言われています。日本橋、錦帯橋と並び日本三名橋の一つです。

眼鏡橋
美しい姿の眼鏡橋

番外編:坂本龍馬が通った料亭花月

「史跡料亭花月」は坂本龍馬や勝海舟などが訪れた丸山町にある料亭。部屋の床柱には坂本龍馬がつけたとされる刀傷が残されています。

花月
史跡料亭花月

花月では卓袱(シッポク)料理が味わえます。卓袱料理は日本・中国・西洋の食文化が融合した長崎の郷土料理。豚の角煮やくじらのお刺身などが楽しめますよ。

卓袱料理
卓袱料理
名前史跡料亭花月
住所長崎市丸山町2-1
営業時間12:00~15:00 18:00~22:00
定休日火曜日
公式HP公式HP
アクセスGoogle map

龍馬ゆかりの地への行き方

長崎は坂道や階段が多い街。風頭公園から下りてくるのがオススメです。今回ホテル矢太樓から風頭公園、亀山社中、龍馬のぶーつ像、寺町通りを通り眼鏡橋まで歩きました。 風頭公園へは車かバスで行けます。

車の場合長崎駅から約20分
バスの場合長崎駅前東口から長崎バスで約25分

まとめ

坂本龍馬はNHK大河ドラマで取り上げられる人気の幕末の志士です。坂本龍馬は長崎を愛し世界の海援隊となることを夢見ていました。今回長崎の坂本龍馬のゆかりの地を歩き坂本龍馬の長崎への強い愛を感じました。皆さんもさるくしませんか?


カテゴリ: 日本の旅文化 

執筆者のプロフィール

執筆者:立花みゆ

最初の海外旅行はニューカレドニア
帰りの飛行機はダブルブッキング
シンガポール経由で帰る羽目に...

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