仕掛けが見事な忍者寺「妙立寺」


本堂

金沢市の寺院群の中心に忍者寺があります。その名前は「妙立寺」。忍者とは関係がありません。落とし穴階段など忍者のような仕掛けから忍者寺と呼ばれています。金沢に行ったら見逃せないスポットの一つです。

見張の役目をもつ「妙立寺」

妙立寺は日蓮宗のお寺です。1643年に加賀藩3代藩主の前田利常公が建立。金沢城内にあった祈願所を移築したもの。幕府の加賀藩征伐に備え、多くの仕掛けを施しました。

妙立寺
妙立寺

敵をあざむくための仕掛け

  1. 複雑な構造 外観は2階建て、内部は4階建て7層
  2. 物見台 敵の動きを察知する屋根にガラス
  3. 伝説の井戸 金沢城へ続く地下通路
  4. 落とし穴階段 床板をはずすと落とし穴
  5. 仕掛け賽銭箱 賽銭箱が落とし穴に
  6. 明かり取り階段 階段に障子をはり敵を槍で刺す
妙立時の説明
妙立時の説明

妙立寺の見学方法及び所要時間

拝観する時は電話予約をおすすめします。予約はこちら

拝観時間9:00~16:00
所要時間30分~1時間
拝観料大人1,200円 小人800円
予約受付電話(076-241-0888)のみ(1か月前から)
受付時間8:30~17:00

実際に拝観した感想

予約時間の10分前に本殿前に集合します。順番に拝観料を支払い本堂へ。本堂で妙立寺の説明。小グループに分かれ案内人についてお寺を巡ります。堂内の撮影は禁止。

本堂
本堂

外から見た建物は2階建て。内部は4階7層で中2階、中々2階、部屋数23、階段が29あります。本堂に階段が多く作られ6。中2階・中々2階は歴代藩主の祈願するための部屋となっています。

グループに分かれて堂内を見学。案内人から説明があります。巨大な梁が自然に歪曲した木を利用し雪の重みを分散。茶室は刀などが使えないよう天井が低く作られています。(写真はパンフレットから抜粋。 )

加賀藩前田家は120万石の一大勢力。幕府から目を付けられていました。前田利常公はバカ殿を演じながら万が一に備え幕府の攻撃を迎え撃つため迷路のような建物に。隠し階段、仕掛け賽銭箱、風流な太鼓橋がある茶室や切腹の間など40分の見学は十分楽しめました。見る価値あり♪

境内は自由に見学できます。手入れが行き届いた小さな庭など。こじんまりとした授与所には安産守りやわんちゃん絵馬などが置いてあります。拝観の後はたくさんの人が。

妙立寺の基本情報

名称妙立寺
住所金沢市野町1丁目2-12
公式HP妙立寺HP
アクセスGoogle map
金沢周遊左回りコース「広小路」下車、徒歩2分

妙立寺周りの寺町寺院群

妙立寺周りの寺町寺院群は約70の寺社が集まっています。加賀3代藩主前田利常公が防衛のため寺院を集めました。大桜で有名な松月寺、松尾芭蕉ゆかりの「願念寺」など。静音の小径を歩いてみましょう♪

願念寺
願念寺

願念寺は松尾芭蕉や小杉一笑ゆかりのお寺。「つかもうごけ我が鳴く声は秋の風」の句碑があります。

弘願院
弘願院

1645年創建の弘願院。江戸中期の貴重な建物です。絹刺繍の仏涅槃図など拝見できます。

西方寺
西方寺

西方寺は天台真盛宗の寺院です。前田利家の息女(後の豊臣秀吉の養女)菊姫の菩提寺。

本長寺
本長寺

1762年の大火で焼失後再建された本長寺 。本堂内には珍しいフレスコ壁画「釈尊伝」があります。

眞長寺は1762年の大火で境内の稲荷神社は無事でした。

極楽寺
極楽寺

皇室ゆかりのお寺である「極楽寺」です。後醍醐天皇の第八皇子宗良親王が開院。金沢四大仏の一つ丈六の阿弥陀仏を本尊としています。

にし茶屋街に足をのばそう

お寺を巡った後は、石畳と風情ある街なみのにし茶屋街に足をのばしてみましょう。

にし茶屋
にし茶屋

にし茶屋街の詳細はこちら

妙立寺まとめ

忍者寺と呼ばれる「妙立寺」の仕掛は必見です。迷路のような構造は案内人なしには出てこれません。妙立寺は金沢観光に外せないスポットです。妙立寺を拝観後に寺町寺院群やにし茶屋街に寄るのがおすすめです。


カテゴリ: 日本の旅文化 

執筆者のプロフィール

執筆者:立花みゆ

最初の海外旅行はニューカレドニア
帰りの飛行機はダブルブッキング
シンガポール経由で帰る羽目に...

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