千と千尋の世界が待っている! 台湾の九份


豎崎路

台湾で行きたい観光地ナンバーワンの九份。「千と千尋の神隠し」の世界が味わえると話題沸騰中です。赤い提灯が灯るノスタルジックな階段。一度は行ってみたい憧れの九份の見どころなどを紹介します。

九份とは

九份は台北の最北端の港町、基隆の東に位置する山間の小さな街。1890年金脈が堀り当てられアジアの金の都として脚光を浴びました。ゴールドラッシュの熱が冷め、再び映画「非常都市」で注目を浴びることに!

日本では九份のノスタルジックな雰囲気が「千と千尋の神隠し」の映画のようだと評判に。特に九份にある茶芸館「阿妹茶酒館」が湯婆婆が経営する油屋のようだと話題になりました。九份は一番人気の観光スポットです。

九份の歩き方&見どころ

メインストリートの基山街から入り、 豎崎路の階段を下りていくのが定番のコース。

基山街
バス停から基山街

基山街| 九份

基山街は昔のトロッコ道。両側に飲食店や土産物店が並んでいます。細い道を歩く人でいつも混雑しています。

阿満芋圓

九份の名物はタロイモで作るカラフルなお団子である芋圓です。芋圓の専門店「阿満芋圓」にはボリュームある芋圓やマンゴーかき氷もあります。どれも美味しそうですね。

阿満芋圓
阿満芋圓

阿蘭草仔果

草仔果はもち米で作る台湾の伝統的な草餅のことです。お餅の中には干しエビ、切り干しダイコンなどが入っています。阿蘭草仔果は行列ができる人気のお店です。

阿蘭草仔果
阿蘭草仔果

掌怪画廊

掌怪画廊ではきれいな花文字がたくさん! 花文字とは名前などの漢字と風水的に縁起の良い絵柄を組み合わせたものです。中国の最も古い伝統芸能の一つ。文字の形を絵で表現。カラフルで綺麗ですね!

掌怪画廊
きれいな花文字

幸せや商売繁盛を祈る贈り物にいいですね。また結婚記念日や誕生日などのプレゼントとしても喜ばれています。

阿信的店

阿信的店はお土産物店です。黒砂糖の生姜茶、マンゴーゼリーや竹炭の落花生などが買えます。

阿信的店
花茶や紅玉紅茶など

今回龍珠の花茶を買いました。お花が付いたジャスミン茶&緑茶です。高級な茶葉が球の形になったもの。ジャスミン茶はビタミンやミネラルが豊富です。

花茶
お土産の花茶

その他ピンク色のお餅、肉圓も九份の名物です。肉圓とは豚肉や筍などをデンプンの粉で包み蒸したもの。映画「千と千尋の神隠し」の中で千尋のお父さんが食べてたお餅だと話題になりました。

肉圓
美味しそうな肉圓

タピオカが飲みたい時は、幸福堂の黒糖タピオカミルクティが人気がありますよ。

豎崎路| 九份

豎崎路は山の急斜面の階段です。夕方になると赤い提灯に灯がともりレトロな雰囲気になります。階段の両側には情緒あふれる建物が並んでいますよ。湯婆婆が経営する油屋のような茶芸館「阿妹茶酒館」は階段の中間に位置しています。九份のシンボルです。

阿妹茶酒館

ゴールドラッシュ時代の豪邸が茶芸館にリニューアル! 阿妹茶酒館は茶芸館とレストランがあり、お茶や食事が楽しめます。茶芸館は竹のテーブルや椅子、アンティークな雑貨が置かれレトロな雰囲気です。

豎崎路
右側が阿妹茶楼

昇平戯院

たくさんの人が階段を下りたり登ったりでいつもごった返している豎崎。オシャレな映画館の看板「昇平戯院」が見えます。以前は映画だけでなく演劇も上映されていた由緒ある映画館です。現在も映画が見れますよ。

映画館
昇平戯院のおシャレな看板

階段をもっと下りていくと豎崎路と軽便路の交差地点に着きます。左へ行くと軽便路旅客中心(ビジター情報センター)へ行きます。

豎崎路と軽便路の交差地点
豎崎路と軽便路の交差地点

階段を下りきると道路に。九份の看板が見えます。階段は急なので下りる方が楽かも。

看板
看板

おすすめの九份グルメ

名物芋団子! 阿柑姨芋圓店

阿柑姨芋圓店は芋圓の専門店です。地元民にも人気のお店。タロイモで作ったカラフルなお団子のお汁粉が味わえます。甘さ控えめの芋圓にはまります!

阿柑姨芋圓店
カラフルなお団子「芋圓」

入口は狭いですが、奥にイートインスペースがあります。窓席は九份の景色が一望できる人気席。人気のお店なのでたくさんの人。

茶芸館で一休み! 九份茶坊

九份茶坊は展望台の近くにあります。約120年前に建てられた歴史的な木造家屋。店内は「茶、陶、画」をテーマにアートのような空間です。1階ではお茶や茶器が購入できます。2階には九份が一望できるテラス席があります。

凍頂烏龍茶
凍頂烏龍茶

幸運に人気のテラス席が空いていたので、景色を見てお茶を楽しみながら一休み。お茶は人気の「凍頂烏龍茶 600元(約2,000円)・別途基本料金一人100元 (340円)」と冷たいジャスミンティーを頼みました。茶芸館の茶葉代金は少しお高めですが、テラス席でゆっくり休憩ができたので良かったです。

気になる九份の天気

台湾は日本より雨が降る日も降水量も多いようです。台湾の年間降水量2,405㎜に対し東京は1,958㎜で約1.2倍です。(台湾は1990~2010年、東京は1991~2020年の年間平均降水量)。 雨が多い時期は6月と9月。一番少ないのが12月。6月の降雨日数は15.5日なので2日に1日は雨の日ということになります。

九份は台湾の中でも2番目に雨が多い地域です。基隆の5~6月の降水量は566㎜、台北の474㎜よりも多い数字です 。東京の292㎜と比べると約2倍になります。雨を覚悟でお出かけした方がいいですね。

今回九份へ8月に行きました。台北は雨が降っていませんでしたが九份へ行く途中雨が降り出しました。雨具を持っていくことをおすすめします。

九份への行き方

台北から九份への行き方は、バス、電車とバス、現地ツアー、タクシーなどの方法があります。夕方が一番のピーク時間で、帰りはとても混雑します。公共交通を使う場合は注意が必要です。

[バスの場合 ]  台北の繁華街「忠孝復興駅」から金爪石行きのバスに乗り、九份老街で下ります。1時間半から2時間で着きます。乗り換えがないのと値段も安いのでおすすめです。ただ山道に入ると酔う人もいるので注意が必要です。また土日や帰りはとても混雑します。

[電車とバスの場合] 台北駅から瑞芳駅まで行きバスに乗り換えます。電車の本数が多くないので注意しましょう。

[現地ツアー] 時間に縛られますが行き帰りの心配がいりません。今回はKKdayのツアーで九份に行きました。値段は約1,800円。 九份だけでなく十份や野柳に一緒に行けたので良かったです。

[タクシーの場合] 片道1,000元(約3,400円)程度です。中心部から約50分かかります。往復で頼むと帰りの心配がいりません。

九份 まとめ

映画「千と千尋の神隠し」のワンシーンにいるような雰囲気の九份。台湾旅行として外せないスポットですね。九份は人気があるのでいつも混雑しています。特に夕方や週末は帰りのバスやタクシーに乗るのも一苦労なので、事前に調べて行くことをおすすめします。雨具もお忘れなく!

*なお一台湾元は3.4日本円で計算(2019年8月時点)


カテゴリ:台湾  海外の旅文化 

執筆者のプロフィール

執筆者:立花みゆ

最初の海外旅行はニューカレドニア
帰りの飛行機はダブルブッキング
シンガポール経由で帰る羽目に...

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