コウモリが花粉を運ぶ―神秘の花ヒスイカズラ


ヒスイカズラ

なかなか見ることができない翡翠色のお花、ヒスイカズラ。 フィリピンに自生する蔦性植物。 今絶滅が危惧されている貴重なお花です。今神秘的なお花が、福岡市植物園で花を咲かせています。花粉を運ぶのは、オオコウモリ。ヒスイカズラの学名、開花時期、花言葉や名所など神秘に迫ります!

ヒスイカズラは何科?

学名は、Strongylodon macrobotrys(ストロンギロドン・マクロボトリス)。花の色が宝石の翡翠に似ていることから、Jade(翡翠) Vine(つる)と呼ばれています。フィリピン諸島の一部の熱帯雨林地域に自生するマメ科の植物。環境の悪化により、絶滅が危惧されています。貴重なお花♪

ヒスイカズラ
翡翠色のヒスイカズラ

開花時期はいつ?

ヒスイカズラは、3月から5月の数日間のみ花が咲きます。翡翠色からブルーベリーのような色へ変化。寒さに弱く、温度変化を好まない植物。福岡市植物園では、4月中旬に見頃を迎えました。花はオウムの嘴に似ています。つるは5~10メートル、長~い房ですね♪
福岡市植物園 https://botanical-garden.city.fukuoka.lg.jp/

ヒスイカズラ
ヒスイカズラ

花粉を運ぶのは、オオコウモリ

フィリピンのオオコウモリは、羽根を広げると2メートル近くなります。主食は、花の蜜や果物など。オオコウモリはヒスイカズラの花にぶら下がり、蜜を吸います。その時、オオコウモリの頭に花粉がつき、他の花へと運んでいきます。頭に花粉がついたオオコウモリが、雌しべに花粉をつけ受粉するというしくみ。オオコウモリが寄ってきやすいように、お花の色がヒスイ色になっているとも言われています。

ヒスイカズラの花言葉は?

ヒスイカズラの花言葉は「私を忘れないで」。素敵な翡翠色のお花、数日で散ってしまうのがはかないですね。

アート
アート

どこで見れるの?

ヒスイカズラは熱帯・亜熱帯植物なので、 日本では簡単に見れるわけではありませんが、植物園のような温室がある場所で見ることができます。北は北海道医療大学薬用植物園から南は沖縄の海洋博公園まで。

沖縄は亜熱帯気候で、年間を通して最低気温は10度以上、気温も安定しているので、温室ではなくお庭などでも栽培しています。 沖縄の東南植物楽園はおすすめ! もし、3月終わりから4月初めに沖縄に行くことがあれば、ヒスイカズラを楽しんでください。ヒスイカズラロードが見事ですよ♪
東南植物楽園 https://www.southeast-botanical.jp/

ヒスイカズラ
ヒスイカズラのトンネル

神秘のお花ヒスイカズラを見にいこう!

翡翠色をした貴重なヒスイカズラを見に行きましょう! 開花時期を逃さないように! 今度は沖縄に行って、ヒスイカズラのトンネルを通ってみたいな♪


カテゴリ: 日本の旅文化 

執筆者のプロフィール

執筆者:立花みゆ

最初の海外旅行はニューカレドニア
帰りの飛行機はダブルブッキング
シンガポール経由で帰る羽目に...

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